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健康診断してますか?命に関わる病気を早期発見するためにしたい定期健診

普段、健康に過ごしていると、健康診断に行かなくても良いと思う人もいるでしょう。

でも、健康診断には、今の体の状態を知り、病気を予防する大切な役目があるのです。
特に女性特有の婦人科系の病気は健診が大切です。

健康診断がどのように行われ、何が分かるのか、健診の中身と役割をご紹介しましょう。

【1】健康診断では何をするの?

一般的な健康診断では、次のような検査項目が含まれています。

  • 身体測定(身長・体重)
  • 視力検査
  • 聴力検査
  • 尿検査
  • 血圧測定
  • 採血
  • 心電図
  • 胸部レントゲン

項目だけ挙げるとたくさんあり、面倒だと思う人もいるかもしれませんが、実際には、病院の職員によって手際良く進み、早ければ30分程度ですべて終了します。

【2】健康診断では何が分かるの?

健康診断の結果をよく見ると、簡単に済む一般的な健康診断でも、心臓、腎臓、肝臓などの各種の病気の予兆が分かります。

  • 心臓(不整脈、狭心症、心肥大など)
  • 腎臓(急性腎炎、慢性腎炎など)
  • 肝臓(肝硬変、肝炎、脂肪肝など)
  • 貧血
  • 糖尿病
  • 痛風
  • 骨粗鬆症
  • 高脂血症
  • 動脈硬化

一般的な健康診断でも、上記のようなたくさんの種類の病気の可能性を見つけることができます。

早い段階で判明すれば、重大な病気になる前に治療し、健康を取り戻すことができるでしょう。

また、定期的な健診は、女性特有の婦人科の疾患に関しても有効です。

婦人科検診のメリットについてまとめておきましょう。

婦人科検診はどうして受けなければならないの?

婦人科検診では、乳がん検診と子宮がん検診の2種類があります。

乳がん

乳がんは2005年には、約23人に1人がかかると言われていましたが、8年後では18人に1人となり、年々増加しています。

乳がんにかかる人は、30代から増えて、50歳前後にピークとなりますが、最近では、10代や20代の若年での発病も増えています。

乳がんは、乳腺にできる悪性腫瘍で、はじめは小さなしこりが乳房にできますが、しだいに増大し、血液の混じった分泌液、乳首の陥没、ただれ、ワキの下のしこりなどの症状が出てきます。乳がんは、全身に広がり、生命の危険に関わる病気です。

ただし、早期発見で治療ができるので、早く見つけることが何よりも大切です。

それには、自宅で月に一度、自分でチェックしましょう。そして、年に一度は乳がん検診を受けるようにしましょう。

子宮がん

子宮がんには、子宮頸がんと子宮体がんの2種類があります。

子宮頸がんは、子宮の入り口にできるがん、子宮の内部にできるのが子宮体がんです。

どちらもがんにかかる年齢が若年化している傾向がありますが、とくに子宮頸がんは20代後半での発症が珍しくなくなり、数も急増しています。

子宮頸がんの原因は、次のように考えられています。

  1. 性交渉により原因となるHPVに感染
  2. 不特定多数の異性との性交渉が続くとウイルスが慢性化
  3. ウイルスにより子宮頚部の細胞が異形成変化
  4. 異形細胞ががん化(ここまでに約5年かかる)

子宮頸がんワクチンの接種も一時は公費で受けられるようになりましたが、副作用が問題になり、現在は自己判断にゆだねられています。

現在、毎年27万人の女性が子宮頸がんで亡くなっています。

若いうちにがんにかかるとがんが広がるスピードが速く、死亡率が高くなります。

その反面、早期発見で早期に治療できれば、子宮を摘出せずに治る可能性もあるのです。

以上のように、婦人科系のがんは、健診での発見と早期の治療が有効です。

がん検診というと幅広くなり、どれも受診するのは負担になりますが、そのなかでも婦人科系のがんは、進行が早く、命を奪われる危険性が高いがんになります。

ですので、若い年代から毎年受診するのが理想的です。

健診自体が恥ずかしいとか面倒と思う人もいるかもしれませんが、健診の方法は、乳がんでも子宮がんでもいくつかあります。

心配な場合は、事前に健診内容を問い合わせておくと、当日になって戸惑うことなく健診を受けられるでしょう。

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