子どもに運動をさせると良いことがたくさんあります。
健康面、体力面はもちろんのこと、メンタル面でも重要な役割を果たします。子どもが運動を嫌がる場合でも、上手に運動につなげていくことが大切です。
病気に負けない体力がつく
子どもに運動させる最大のメリットは健康的な身体を作れることでしょう。
日常的に運動をしている子どもは、運動しない子に比べて身体が強い傾向にあります。
例えば、風邪ひとつとっても、かかりづらく、患った場合にもすぐに治ってしまいます。これは運動することで、身体の免疫力が高まっている証拠です。
また、運動不足の子どもは肥満傾向になる場合があります。肥満になると、動きづらい、疲れやすい、人と比べられるのが辛いなど、さらに運動が億劫になり、生活の中から排除するようになります。
そうなるとますます運動が嫌いになり、運動不足はおろか、生活習慣病へとつながっていくのです。
筋肉や骨がどんどん発達する
運動することで子どもたちの身体は形成されていきます。
骨は大きく成長しますし、筋肉もついていきます。体力も向上するため、運動能力も日に日についていくでしょう。さらに心肺機能も強化されますので、強い子どもになっていきます。
強い身体というのはスポーツだけではなく、疲労回復といった面でも大きく作用します。疲れにくい、疲れを翌日に持ち越さない子どもは笑顔も輝き、元気で明るくなるため良い効果をたくさんもたらします。
現在の子どもたちは一昔前に比べると、体力が低下していると問題視されています。
ゲームやパソコンに熱中するなど、友達と家で過ごす時間が増えたことも要因のひとつでしょう。身体を動かす機会が減っているのです。
メンタル面で得られるものが大きい
運動をすることで精神面が成長していきます。
「みんなはひとりのため、ひとりはみんなのため」という言葉がスポーツでは頻繁に使われますが、団体競技の代名詞とも言える野球を例に解説してみましょう。
野球で大切なのはチームプレーです。とくに少年野球の監督やコーチが熱心に教えるのは技術ももちろんですが、人を思いやるメンタル的な部分です。どのスポーツも真剣に向き合えば練習は厳しいものです。
とくに野球の練習は、大声で叱れられることもあるでしょう。
最近の子どもは叱られる機会が昔に比べて確実に減っていると懸念する声を聞きます。怒られた瞬間は辛いでしょうし、プライドも傷つくかもしれませんが、それ以上に今後の人生に活かせるものがスポーツの指導にはあります。
また、レギュラー争いなど、ライバルの存在もメンタル面で大きな効果をもたらします。切磋琢磨することで、共に成長していくのです。
自分の立ち位置や相手を思いやる気持ち、礼儀や敬意、達成感など、スポーツが子どもにもたらすプラス要素はたくさんあります。
運動が嫌いな子どもには
運動が嫌いという子どももいるでしょう。しかし、何か好きなものを見つけて挑戦させるべきだと思います。
例えば団体競技が苦手な場合、ひとりで楽しめるような競技もありますし、球技がだめでも、マラソンのような種目もあります。
運動神経はないものの、音楽が好きで、その延長としてヒップホップダンスを始めたというお子さんもいます。運動というと部活やチームに入る必要があると考える人が多いですが、ご家庭で簡単に取り入れることのできる運動もあるので、お子さまと一緒に家族で楽しめるようなものを探してみるのも良いかもしれません。
休日に自転車で出かけてみる、公園で汗だくになって遊ぶのも立派な運動です!子どもに運動の楽しさを教えるには、親の働きかけも重要です。