健康飲料のはずなのに…?本当は危険な野菜ジュースの裏側

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「一日の野菜がこれ一本で補える!」そんな謳い文句で宣伝される野菜ジュース。野菜が不足しがちな現代の食生活では、一見、便利なドリンクのようにも思えますね。

ですが、ちょっとした疑問もあります。

厚生労働省によると、成人に必要な“一日の野菜”の量は、約350g以上。サラダボウル一杯分です。
これだけの量の野菜が、小さなパックジュースに、本当に詰まっているんでしょうか?

『食品の裏側』著者の安倍司さんは、東洋経済オンライン誌上で、このように指摘しています。

“その数字を基に、1日に必要な野菜350g分を計算上、入れたということであって、野菜350gを取った場合の栄養素が入っているわけではない”

350g分の野菜を使っているのだから、栄養素にも不足はないのでは…?

ここに、私たちの持つ常識やイメージと、現実との違いがあるようです。

野菜に含まれる栄養素、どのくらいある?

たとえば、身近な野菜の一つ、キャベツを考えてみましょう。

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キャベツには、どんな栄養素が含まれていると思いますか?

ビタミン、ミネラル、植物繊維…そうしたものは、なんとなくイメージできますね。ですが実際は、これだけではありません。

キャベツ100g中に含まれる栄養素には、以下のようなものもあります。

・炭水化物(5.8g)
・タンパク質(1.28g)
・チアミン(0.061mg)
・リボフラビン(0.04mg)
・ナイアシン(0.234mg)
・カリウム(170mg)
・ナトリウム(18mg)

(出典: Agricultural Research Service United States Department of Agriculture)

そのほか、様々な栄養素が含まれています。アメリカのUSDA栄養データベースでは、「キャベツ」の項目には、実に25種類もの栄養素が記載されています。それだけ多くの栄養素が含まれているんですね。
これは、他の野菜でも同様です。非常に多彩な栄養素が詰まっているからこそ、野菜は健康に欠かせないんです。

一方、野菜ジュースの場合は、これほど多彩な栄養を補うことはできません。

それどころか、代表的な野菜由来の栄養であるビタミン、ミネラル、カロテンなども、必要な水準に達していない製品が多いと指摘されています。名古屋市消費生活センターの検査により、こうした事実が具体的に明らかになっています。

特に濃縮還元タイプの場合、その加工の過程で多くの栄養が失われてしまいます。“添加物で栄養素を足している製品もある”そうです。

身体によくない成分も?食品添加物

栄養が無いだけなら、まだ良いのですが…。野菜ジュースのパッケージの裏側を見てみましょう。
成分表記の中に、「香料」「ph調整剤」といった記載が見つかりますね。これらの正体は、一体何でしょうか?

正解は、化学物質で合成された食品添加物です。香料は香りをつけるため、ph調整剤は、酸性・アルカリ性を調整するものですね。

もっとも、食品添加物の危険性については、『ただの印象操作』だという指摘もあります。厚生労働省も安全性をチェックしているためです。

ですが問題は、一括表記で許されている「香料」「ph調整剤」などです。“一括表記で、具体的な成分名を記載しなくて良い”…このルールを隠れ蓑にして、どんな成分でも添加できてしまいます。

さらに、過去に「安全だ」と認められた添加物でも、後になって危険性が現れるケースもあります。

一時期話題になった“環境ホルモン”も、そうした例の一つです。過去の動物実験では危険性が確認されず、安全と認められた添加物や化学物質も、『長期間の摂取により体内に蓄積され、何年も後になって悪影響をもたらす場合がある』と指摘されるようになりました。

食品や添加物の安全検査では、5年、10年といった長期間の追跡調査は行われません。せいぜい数週間から1ヶ月程度の様子を見て、『ただちに影響がなければ安全』と判断されます。

しかし、本当にそれで安心して良いのでしょうか?

「国産」表記なのに、原材料の産地は…

野菜ジュースには、さらなる不安もあります。原材料の生産地です。
パッケージに「国産」と表記されていても、日本国内の野菜を使っているとは限りません。中国産が使われている場合もあります。

『中国産野菜を使って国産表記なんて、産地偽装じゃないの?』という疑問もありますよね。個人的な感情としては、これは“偽装のようなもの”だと思いますが…現在の法律では、許されている表記です。
つまり、原材料をどこから仕入れても、加工して製品を作った場所が国内であれば、「国産」と表記して良いんです。

原材料の野菜だけでなく、香料や着色料など、添加物が中国産の場合もあります。ここまで来ると、安全は非常に疑わしいですよね。
日本国内で禁止されているような危険な成分が、中国産の添加物に使われている…そんな可能性もゼロではない状態です。

一見、便利に思える野菜ジュース。
ですが、その裏側もしっかり見つめて、慎重に付き合っていく必要がありそうですね。

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