日本全体が注目している話題ですが、実はコロナウイルスには種類がたくさんあって、主に風邪の原因になるありふれたウイルスなんです。
だから、コロナウイルス対策をしっかり実施しているジムは、普段から風邪やインフルエンザの流行に敏感な衛生的なジムということになるんですね!
同じスポーツジムの利用者3名が新型コロナウイルスに感染
そもそもスポーツジムでのコロナウイルス対策が話題になったのは、2020年2月25日(火)に判明したとあるニュースがきっかけでした。
内容は、千葉県で発見された新型コロナウイルス感染者の内3人が、同じ「スポーツジム」を利用していたこと。
千葉県は、これまで県内で新型コロナウイルスへの感染が確認された人のうち3人が、千葉県市川市にある同じスポーツクラブを利用していたと発表しました。クラブの利用者や従業員、およそ600人を対象に健康観察などを行うことにしています。
『千葉県内で感染確認の3人 同じスポーツクラブ利用』NHK NEWS WEBより
ジム側は、新型コロナウイルス感染者が利用していた時間帯にジムにいた人や従業員、合わせておよそ600人に個別に電話して健康観察を行う方針を取ってました。
今、ジムに通うべき?
仮に感染し、陽性となってしまったら、働いている会社に報告しないといけませんよね。社内での第一号となってしまうことになります。
いつから感染していたかわからないので、家族や同僚にも感染させてしまっているかもしれません。自分ならまだしも感染させた人が重症になってしまったら、亡くなってしまったらと考えると、ぞっとしますね。
さらに、会社は2週間程度は休まなければならないようなことになるかもしれません。1週間は有給でなんとかしてもらっても、そのあとは無給ということに。経済的にダメージが大きいです。
新型コロナウイルスは分かっていないことが多く、一度陰性になっても再び陽性になる例もあるようです。→NHK NEWS「陰性まで9日超」「再陽性2割」“無症状患者”調査で判明
経営者的には、一度感染してしまった人を会社に出勤させることはしばらく許可できないでしょう。
スポーツジムでは新型コロナウイルスに感染しやすいのか
引用:厚生労働省「新型コロナウイルスの集団感染を防ぐために」(PDF)
厚生労働省発表の資料によると下記のように記されています。
スポーツジム、屋形船、ビュッフェスタイルの会食、雀荘、スキーのゲストハウス、密閉された仮設テントなどでは、一人の感染者が複数に感染させた事例が報告
引用:厚生労働省「新型コロナウイルスの集団感染を防ぐために」(PDF)
政府の専門家会議の見解では、新型コロナウイルスの感染を防ぐためのポイントとして以下の3点を極力避けることを推奨しています。
以上の点を踏まえると、不特定多数の利用者が通うスポーツジムはかなり感染しやすい環境と言えます。
- 利用者が同じトレーニング器具を使用
- 近距離で汗をかくため身体に付着する可能性がある
- 多くの利用者がお風呂やシャワーを共用
- 密閉された空間で長時間過ごす
のでどれだけ気をつけても防ぎきれるか分かりません。
スポーツジムの利用に懸念の声も
SNS上では新型コロナウイルスが蔓延する中、何の対策もせずジム通いを続けることは、危機管理能力が欠如している、という意見が多いのが現状。
ジムに行きたいけどコロナが恐いからやめとこうかな
— TAKEMI (@takemi_chan) February 27, 2020
なるべく人混みには近付かないようにしましょ
身体がなまるわぁ〜
一方で、新型コロナウイルスの影響でジムの利用者が減ったため、混雑が解消され快適にトレーニングできる、と言った声もありました。
新型コロナウイルスに感染しないためには
この一言に尽きるのですが、ダイエットの途中、トレーニングを続けたい、月会費がもったいない、などなど人によってさまざまな理由がありますよね。
なので、どうしてもジムに行きたい!という人は以下のことを特に気をつけるよう心がけ、感染のリスクを少しでも減らしましょう。
トレーニングを続けたい人は感染予防に最新の注意を払う
方法1:マスクを着用してジムに通う
もともと花粉症や風邪対策としてトレーニング中にマスクを着用する人はいます。
少しでも呼吸を楽にするためにバルブつきマスクもおすすめです。
マスクと一緒に眼鏡も装着することで、より感染のリスクを低くすることができます。
とはいえ、マスクは需要が高まっているためどこでも品薄状態。在庫切れで購入できないことも多々あります。
代用品として、洗って繰り返し使えるフェイスマスクなどの利用を視野に入れてもいいですね。
また、昨今ではトレーニングの効果を高めるために呼吸に負荷をかけることを目的としたトレーニングマスクというものも販売されています。
感染予防用のマスクではありませんが、どこにいってもマスクが売り切れ!という今かなり重宝するアイテムです。
洗えば繰り返し利用できるのでお財布にも優しい仕様。マスク戦争に巻き込まれずに済みます。
方法2:トレーニング器具は利用する前に除菌する
不特定多数が利用するトレーニング器具は、使う前に必ず自分で除菌してから利用すること。
ただし、新型コロナウイルス対策として除菌剤の需要が高まっているため在庫切れする場合も多いです。注意。
ジム側も、施設内の清掃を強化しているところが多いですが、自分の身は自分で守る方が確実です。
方法3:シャワーやウォーターサーバーなどは利用しない
- シャワー
- お風呂場
- サウナルーム
- ウォーターサーバー
- トイレ
上記のような不特定多数が利用し、自分で除菌できないスペースの利用は避けるようにすること。
方法4:ウェアやシューズなどは毎回洗う
ジムに持って行った物はウェア、シューズも含めバックも全て毎回消毒しておくこと。
ウェアは洗濯しやすいですが、シューズやバッグを毎回洗うとなると結構な負担になりますよね。
特にバッグは大変なので、レインカバーを活用すると便利です。
月会費がもったいない、と思う人はジム通いの中断を推奨
方法1:休会制度を利用する
休会制度とは、一定期間ジムを休むことができる制度のこと。休会中は格安の月会費のみでジム会員として在籍できます。
本来休会制度を設けていないジムでも、新型コロナウイルスの拡大防止のために臨時で休会制度を導入していることもあります。
スポーツジムからコロナ拡大の影響を考慮して、臨時休会受け入れのメールが届いていた。
— tino♡riko (@Shizukunrk) February 27, 2020
ジムからメールが来てた。
— 佳乃 (@1964Sea) February 27, 2020
新型コロナウイルスの「指定感染症」指定を受け~現状を踏まえ、休会については下記のとおり特別対応として受付期間を延長。会費については、通常通りの引き落としとなるため、差額対応。
良心的な対応ににびっくりちゃった。
自分が通っているジムに休会制度があれば、新型コロナウイルスが収束するまでは休会するのも手です。
方法2:月額会員から都度利用会員に変える
毎月決まった月会費を払う月額会員から、利用都度に料金を支払う都度利用会員になれば、ジムに行かない限りお金がかかりません。
通っているジムに休会制度がない場合や、休会中は1円も払いたくない、という場合はこの方法がおすすめ。
本来都度利用会員は、1回あたりの利用料金が割高になりますが、新型コロナウイルスが収束するまで通わないようにすれば問題なし。
少しはジムに行きたい、という人はコナミスポーツクラブであれば都度利用料金でも割引を受ける方法があります。
パーソナルジムの利用を検討する
不特定多数の利用者が自由に出入りするスポーツジムとは違い、パーソナルジムはトレーナーと1対1でトレーニング指導を受けるジム。
そのため、通常のスポーツジムと比較すると、他人と接触する確率が低いため感染しにくいと考えられます。
なので、手洗いうがいなどの予防をしっかりと行った上でパーソナルジムに通えば、新型コロナウイルスにかかりにくい環境でトレーニングを続けることができる、というわけです。
これを機にトレーニングメニューの見直しも兼ねて一度プロから指導を受けるというのもアリです。
各ジムの新型コロナウイルスへの対応ランキング
独自に調査した結果、対応の早さや感染予防の対策の内容を鑑みて、新型コロナウイルスへの対策に力を入れているジムをランキング形式で紹介します。
衛生面に気をつかっているジムであれば、平常時でも風邪やインフルエンザの予防に注力的と考えれます。
順位 | ジム | 基本料金 | 場所 | 割引(最高額) |
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1位 | ||||
20,600円 | 合計141店舗 |
18,480円相当 |
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2位 | ||||
20,500円 | 合計43店舗 |
15,420円相当 |
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3位 | ||||
17,600円 | 合計35店舗 |
27,216円相当 |
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4位 | ||||
22,200円 | 合計105店舗 |
29,596円相当 |
||
5位 | ||||
21,700円 | 合計2,000店舗 |
11,737円相当 |
||
6位 | ||||
19,000円 | 合計90店舗 |
29,040円相当 |
||
7位 | ||||
14,500円 | 合計61店舗 |
19,800円相当 |
||
8位 | ||||
11,500円 | 合計94店舗 |
13,156円相当 |
||
9位 | ||||
13,000円 | 合計237店舗 |
24,388円相当 |
||
10位 | ||||
13,000円 | 合計1,002店舗 |
7,480円相当 |
||
11位 | ||||
21,800円 | 合計222店舗 |
8,250円相当 |
||
12位 | ||||
18,000円 | 合計109店舗 |
40,150円相当 |
||
13位 | ||||
14,000円 | 合計52店舗 |
20,460円相当 |
||
14位 | ||||
13,300円 | 合計100店舗 |
5,500円相当 |
||
15位 | ||||
27,000円 | 合計52店舗 |
12,040円相当 |
1位日本最大のジム!コナミスポーツクラブ
2021年3月の対応 |
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多くのスポーツジムの中でも対応が早く、感染症に対して常にアンテナを張って毎月の営業方針を発表しているので安心感があります。
20時までの営業だと通えない、感染症が怖いから通いたくない、という人でも、無料の休会制度が利用できるので在籍したままジムをお休みできます。
2位低価格 メガロス
2021年3月の対応 |
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感染症への対応を早い段階から行い、店舗の臨時休業や営業再開を繰り返していました。
2021年2月からは営業時間短縮の対応を取りやめ、感染症予防対策を実施した上で通常の営業時間で運営しています。
ただし感染症による特別な休会制度や退会対応は行っていない点に注意が必要です。
3位質で選ぶなら東急スポーツオアシス
2021年3月の対応 |
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対応は一歩遅かったものの、フィットネス会員であれば他店舗でも24時間営業店のセルフ営業時間が利用できるなど新しいサービスも導入しています。
以前は感染症に対する特別休会制度がありましたが、現在は実施していない模様。
さらに2021年5月からは会費の値上げが決定しているため、利用者にとってはかなり厳しい対応、と言えます。
4位豊富なプログラムが特徴のルネサンス
2021年3月の対応 |
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早い段階から臨時休業を決定したり、時短営業を取りやめたりと対応が早いルネサンス。
一部サービスは未だ利用できないものもありますが、ほとんどの施設で通常通りジム通いができる体勢を整えています。
ただし感染症に対する特別休会制度はありません。休会する場合は通常の休会制度を利用することになります(無料/最大2ヵ月まで)。
5位女性専用40代~60代が多め主婦ならカーブス
2021年3月の対応 |
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カーブスは元々10時~13時&15時~19時に営業していたジムであり、通常のジムのように夕方以降に混雑するという環境ではありません。
そのため時短営業などは特に行っておりませんが、30分に1度の換気や1時間に1回の消毒などこまめな感染症の予防対策を実施しています。
重症化リスクのある方向けに特別休会制度を導入していますが、条件は細かい点に注意が必要です。
6位歴史ある総合スポーツクラブNAS
2021年3月の対応 |
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緊急事態宣言の延長がありましたが、現在NASでは全店舗で通常通り営業しています。
特別休会制度や退会の対応は店舗によって異なるため、各店舗のHPなどで確認する必要があります。
7位コスパの良い24時間営業ジム HYPER FIT24
2021年3月の対応 |
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2020年5月から準備営業を再開していたハイパーフィットですが、現在は通常通り営業しています。
ただし感染症に対する特別休会制度はありません。通常の休会制度はありますが月会費の2割分の費用がかかります。
8位中部地方中心の24時間営業ジム FIT EASY
2021年3月の対応 |
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2021年1月の緊急事態宣言時から、対策をした上で通常通り営業しています。
特別休会制度や退会の対応はありませんが、毎月税込880円で休会することができます。
9位全国の店舗を利用できるジョイフィット
2021年3月の対応 |
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本来休会制度がないジムであり、所属する店舗で1ヶ月以上ジムの利用がない&臨時の休会制度を設けている時限定で休会できることがあります。
2021年1月は臨時休会ができましたが、現在はできません。
10位世界中の店舗に通える エニタイムフィットネス
2021年3月の対応 |
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2020年6月より全店舗で営業再開をしているエニタイムフィットネスでは。1月の緊急事態宣言後も通常通り営業を続けています。
本来エニタイムフィットネスでは、複数の店舗を自由に利用できるというメリットがありますが、現在は感染症の影響で断られる場合がある点に注意。
特別休会制度や退会の対応はありませんが、通常の休会制度は利用できます(休会費1,100円/月)。
11位アクアスポーツに強いセントラルスポーツ
2021年3月の対応 |
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緊急事態宣言を受けて営業時間を20時までに短縮した営業を行っています(1都3県)。
対象地域以外では通常通り営業されており、感染症による特別休会制度などは設けていません。
営業時間が短くなったことで通いにくくなる方も多いはずですが、会費の補填はありません…。
12位本格的に鍛えるならゴールドジム
2021年3月の対応 |
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緊急事態宣言対象の店舗では営業時間を短縮して営業をしていますが、その他の店舗でも一部のサービスは利用時間が限定されるなど制限があります。
ただし会費の補填や特別休会制度の導入といった対応はありません。
通常の休会制度もありますが、毎月550円(税込)の費用がかかります。
13位女性に人気のティップネス
2021年3月の対応 |
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緊急事態宣言の対象地域では営業時間の短縮が継続していますが、会費の割引対応があるのは嬉しいですね。
ティップネス系列の24時間ジムであるFASTGYM24では、5:00~22:00までの短縮営業となり同じように会費の割引を受けられます。
ただし特別休会制度や退会の対応はなく、通常の休会制度では毎月1,100円かかります。
14位初心者向けのホリデイスポーツクラブ
2021年3月の対応 |
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ホリデイスポーツクラブでは、1月の緊急事態宣言の後も感染症の予防対策を実施のうえ、通常通り営業しています。
以前は特別休会制度が導入された時期もありましたが、現在は実施していません。
15位関西中心のコパンスポーツクラブ
2021年3月の対応 |
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過去の緊急事態宣言中でも休業などはせず、感染症の対策をした上で通常通り営業していました。
現在も同様に営業していますが、無料の休会制度を2021年3月31日まで延長することになっています。
まとめ
ジム側もいろいろと対策講じていますが、どうしてもジムの利用者の意識に左右される部分も多いです。
例えば更衣室でマスクをつけずにおしゃべりをしていた、などといった苦情はSNS上でもよく見られます。
ジムの標語
— みほ (@nasa1592) February 20, 2021
「マスクしてても会話禁止」
夜のジムはお葬式会場みたいやのに、
お昼いったら、皆さん普通に喋りまくってたで😲#ホリデイスポーツ
「新型コロナウイルスに感染したくないけどジムには通いたい」、という人は自分で対策をするのが最も効果的で確実と言えます。
または、コロナウィルスが収まるまでは自宅でトレーニングできるフィットネス動画のサービスを利用するのも手です。
スポーツジムのように設備が整っているわけではないので、できるトレーニングは限られますが運動不足防止には効果的です。